俳句の神様「松尾芭蕉」は大阪の地から旅立った!【難波】

今回ご紹介するのは、大阪の御堂筋にある「松尾芭蕉 終焉の地」です。

こちらは俳句の神様である松尾芭蕉が、未来を夢見て旅立った最後の場所。

今回はそんな芭蕉の功績と、終焉の地・大阪にある隠れスポットをご紹介します。

SNS時代だからこそ分かるすごい人

松尾芭蕉は今から300年以上前の江戸時代にいた実在の人物で、東北に行って「おくの細道」を書くなど旅を通して後世に残る俳句を次々と発表した人です。

ちなみに俳句とは五・七・五の17文字で表現する世界で一番短い定型詩(ポエム)のこと。

140文字制限のtwitterやFacebookなど短文がメインになっているSNSが全盛の今だからこそ、余計なものを削ぎ落とした中に無限の世界が広がる「俳句」

恒例となった「俳句甲子園」や「お〜いお茶」の俳句大賞、テレビのバラエティ番組「プレバト」で先生の辛口評価が日本語の勉強になると評判になるなど俳句のすばらしさが見直され、俳句をする人も増えています。

300年以上前のたった17音が今も語り継がれる「言葉」の世界を確立した松尾芭蕉。

いつの時代にも人々の共感を誘う芭蕉の言葉は超クールでカッコいい!

そんな芭蕉が最後に過ごし、「旅に病で夢は枯野をかけまはる」という有名な句を残したのがこちらの大阪・御堂筋です。

芭蕉終焉の地にある石碑

市営地下鉄本町駅から徒歩1分の中央分離帯にある石碑です。

正面には「此附近芭蕉翁終焉之地ト傳」、側面には「昭和九年三月之建 大阪府」と彫られています。

松尾芭蕉は御堂筋に訪れた際に体調を崩し、旅宿「花屋仁左衛門」の離れでそのまま生涯を閉じたとされたのがこの場所です。

なお、こちらは中央分離帯に建てられているということもあり車の行き来も多いため、近くで見る場合には注意が必要です。

南御堂にある芭蕉の句碑

さらに道路を挟んで向かいには、真宗大谷派の難波別院(南御堂)があります。

境内の庭園にあるのが松尾芭蕉の辞世の句とされる句碑です。

「旅に病で夢は枯野をかけまはる」

こちらは旅先で死の床に伏していても、私は夢の中で見知らぬ枯野をかけまわっているという意味です。

旅を愛し、そして俳句を愛した芭蕉らしさが感じられますね。

こちらの句碑は天保14年に、当時の俳人たちによって建てられました。

なお、松尾芭蕉のお墓は遺言により滋賀県大津市のお寺にあります。

まとめ

300年以上前のたった17音が今も語り継がれる芭蕉の言葉は超クールでカッコいい!

短文で情報を伝えるSNSの先がけである俳句の世界を確立した芭蕉が最後に過ごし、「旅に病で夢は枯野をかけまはる」という有名な句を残した場所。

こちらから未来を夢見て旅立った最後の場所として、石碑や句碑などが今も残る大阪・御堂筋の隠れスポットです。

芭蕉終焉の地 石碑
住所:大阪府大阪市中央区久太郎町3丁目5

真宗大谷派 難波別院(南御堂)句碑
住所:大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1−11
電話:06-6251-5820
南御堂のページ

※どちらも市営地下鉄 本町駅 13番出口より徒歩1分で行く事ができます。

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