「北淡震災記念公園」地震で切れた活断層は必見!震災の脅威を学べるスポット【淡路島】

今回、ご紹介するのは 兵庫県の淡路島にある北淡震災記念公園です。

公園は本州から明石海峡大橋を渡った淡路島の北西岸にあります。

北淡震災記念公園は阪神淡路大震災の被害を教訓にするため1998年にオープンしました。

阪神淡路大震災を深く知るとともに、地震へ備える大切さをわかりやすく学習できる施設です。

兵庫県南部地震とは?

阪神淡路大震災は1995年1月17日に発生した兵庫県南部を中心とする地震のことです。

保存館に入るとすぐ、国道43号が倒壊しトラックが横転した再現模型が出てきます。

他にも震災当時の写真パネルや活断層の地図など、インパクトのある光景を目の前にし、震災被害の大きさに衝撃を受けます。

保存館はかつての阪神大震災について学ぶことができる施設で、館内では断層による様々な地形の変化を写真やパネル、案内係さんの解説で詳しく観察できます。

また、その後に起きた東北大震災についても解説が追加されています。

震災記念公園のメイン「野島断層保存館」

阪神淡路大震災の震源に最も近い野島断層は、淡路島の北端、江崎灯台付近から富島地区までの約10kmにわたる活断層です。

そんな巨大地震の元となった活断層による破壊がいちばんよく分かるのがこちらの場所。

ホンモノの活断層の上に作られた施設で、約140メートルにわたり実際の断層が保存されている、世界的にも珍しいスポットです。

一見すると単なる地面の段差のように見えますが、断層を真横から見るとかなりな幅の段違いになっているのが一目瞭然。

こんなに断層がずれるほど巨大なエネルギーが加わったのであれば家屋が倒壊するのは当然かも、、、自然のエネルギーのすさまじさに驚くばかりです。

地震で地面が揺れる経験はあっても、地面がずれて割れたリアルな断層を見るという貴重な体験ができますよ。

大空襲にも震災にも耐えた「神戸の壁」

神戸の壁はもともとは昭和2年ごろ、神戸にあった公営市場の防火壁として建築されたものです。

この壁は第二次世界大戦中の神戸大空襲にも耐え、さらに阪神淡路大震災でも周囲の建物が倒壊する中、この壁だけは倒れずその姿をとどめました。

戦争と震災、2つの大きな災厄に耐えた記憶が風化されないよう、貴重な歴史遺産としてこの地に移設・保存されています。

断層の真横に建つ「メモリアルハウス」

活断層の真横1mにありながら、壊れなかった個人の住宅をメモリアルハウスとして保存しています。

この家は地震によって元の場所から横に120cmも移動したとのことです。

外観の一部に家の塀や花壇の煉瓦がずれた様子が見られ、それでも外から見ると全く普通の民家ですが、家の中に入るとキッチンがぐちゃぐちゃ。

倒れた食器棚や飛び散った食器など、震災直後の生々しい様子が再現されています。

近くには地面が大きくズレている様子や、道路を横切る断層やあぜ道、側溝とのズレもそのまま残されており、阪神淡路大地震の現実をリアルに見ることができます。

震災の揺れを体験できる「震災体験館」

体験コーナーでは兵庫県南部を震源とする阪神淡路大震災と、東北地方の太平洋沖を震源とする東日本大震災の2種類の揺れを体験できます。

阪神淡路大震災は「大きな縦揺れのあとに横揺れ」で、最初の一発目のがものすごいインパクトがあります。

東日本大震災は「大きな横揺れ」で、揺れている時間はとても長く感じるなど、同じ地震でも揺れが違うのがわかります。

これは震源地の深さや距離によって、揺れ方に大きく影響しているためです。

観測史上初めてという震度7クラスの揺れはめったに体験できるものではありません。

実際にこちらで震度7を体験すると、揺れがあまりにも大きく、今から揺れがはじまると分かっていても上から物が落ちてくる恐怖や地震速報、そして経験したことのない大きい余震など、地震は本当に怖いものということがリアルに体感できます。

実際は急に大きな地震が来ると落ち着いて行動などできないもので、まさかの事態に備えるためにも、地震について身をもって学ぶ大切さを実感できる貴重なスポットとなっています。

まとめ

いかがでしたか?今回は淡路島の北淡震災記念公園をご紹介しました。

六甲・淡路島断層帯の活動によって発生した1995年の兵庫県南部地震。

園内には道路や道などが当時のまま保存されていて、当時の大震災を体験していない方にも地震の恐ろしさがストレートに伝わってきます。

阪神淡路大震災の他にも東日本大震災に関する映像の上映もあります。

記念公園は播磨灘に沈む夕陽の名所としても有名で、保存館の入り口近くにあるモニュメントは、美しい夕陽を眺めながら明日への希望をもってもらおうと建立されました。

ここで身をもって地震の脅威を追体験し、震災を身近に感じれば、防災への意識も高まるのではないでしょうか。

淡路島にお越しの際はぜひどうぞ。

名称: 北淡震災記念公園 野島断層保存館
住所: 兵庫県淡路市小倉177
電話: 0799-82-3020
時間: 9:00-17:00
駐車場: 無料駐車場あり
野島断層保存館のページ

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